2006年10月22日

先週ミュンヘンの映画館で見たアメリカのドキュメンタリー「Inconvenient truth」は、地球温暖化のインパクトについてゴア元副大統領が説明する、プレゼンテーション風教育映画でした。環境問題に関心のある人にとっては必見です。たとえば、去年初めてヨーロッパのマデイラ島(ポルトガル領)の近くでハリケーンが発生したり、これまでは一度もなかった南半球のブラジル沖でのハリケーンの発生などは、地球全体の気候が変わり始めていることの具体例でしょう。私の身の回りでも、今年4月にミュンヘンとフランクフルトの空港が閉鎖され、ミュンヘンで電車やバスが止まったドカ雪、8月のミュンヘンの異常低温、数年前に旧東ドイツを襲った大洪水など、奇妙な現象が見られます。10月に入ってからのミュンヘンも気温が例年より高く、降雨量が少ないようです。(生活する分には快適ですが)

この映画を一番見てほしいのは、世界の二酸化炭素の放出量の25%を占めていながら、京都議定書への批准を拒否している、米国の政治家たちです。彼らにとって、資本の論理とROEの前には、環境保護なんて吹けば飛ぶようなものなのでしょう。

今日の私の前の窓からも、抜けるような青空が見えます。

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拙著「ドイツ病に学べ」は、これまでに次のメディアで紹介して頂きました。

1)毎日新聞
2)毎日新聞エコノミスト(数行の小さな紹介)
3)東京新聞
4)フォーブス(数行の小さな紹介)
5)週刊東洋経済
6)DIME

書評担当の皆様に心からお礼を申し上げます。